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絞り染 体験レポート

絞り染 体験レポート

日本絹の里の染色体験教室はどんな雰囲気なの? 予約は必要なの? どんな作品が出来るの?
そんな声にお応えして、今回は、「絞り染」染色体験に密着してその様子をお伝えします!!
※このレポートは、2015年5月現在の体験の様子です。価格や体験の流れなどは変更になる場合があります。

まずは体験の予約です。
「絹の里だより」で体験日の日程を確認して、電話や受付で予約をします。
定員に余裕があれば、予約なしでも出来る場合もありますが、
前もって予約をしておいた方が確実です。

当日、特に持ち物はありません。手袋やエプロン、汚れても良いサンダルなど、無料で借りられます。

ただ、袖などが汚れることもあるかもしれないので、お気に入りの白い洋服などはNGです。

体験時間は、午前が10時~12時、午後が1時30分~3時30分の2時間です。
受付や材料の購入のため、開始の15分前くらいに日本絹の里に到着するとスムーズです。

まずはシルクショップで染める布を買い求め、受付で体験費(半日コース320円)を支払います。
布は絹のストールやハンカチなど、価格は1,200円から3,500円くらいまで様々です。
ストールの種類は無地や柄織など、いろいろあります。
値段と一緒に、どの染色体験に向いているかが書いてあります。布を選ぶときの参考になりますね!
初めての体験の際は講師の先生にどんな布が良いかを教えてもらうのもオススメですよ。

染色室に移動して、エプロンなど身支度を調えたら…

体験教室の始まりです。
講師の先生からプリントが配られ、「絞り染」の中でも4種類の柄が選べることを教えてもらいます。
それぞれ、どんな模様になるのか、見本を出して説明してくれます。

日本絹の里でできる「絞り染」は
「パッチワーク」「フラワーガーデン」「アンモナイト」「ウェーブ」の4種類があります。

初めての人には「アンモナイト」「ウェーブ」がオススメだということで、
今回は「ウェーブ」に挑戦することにしました。

さて、模様の種類が決まったら、布の準備に入ります。
まずは布を洗い、余分な水気を飛ばすために脱水します。

脱水した布を広げて、布の対角をつまんでねじっていきます。
長いストールなどは、一人では無理なので、他の参加者や先生と一緒に行います。
小学校でやった、長縄飛びを回す人のような気分で、ぐるぐる回します…。

次に、ねじって細くなった布を、三つ折りにして…

三つ編みをしていきます。

三つ編みが出来たら、乾かないようにラップでくるんでおきます。

布の準備ができたら、次は染料選びです。
「ウェーブ」は2色の色を使うので、組み合わせも考えながら、完成のイメージを思い浮かべて…。

化学染料の原液や、化学染料を混ぜたり薄めたりして出来ている染料のカップの中から、
自分が染めたい色に近いものを選びます。
さらに理想の色に近づけるよう、絵の具を混ぜるような感覚で、混色していきます。

「こんな色で良いかな?」と思ったらハギレに試し塗りをして色を確認します。
試し塗りを繰り返しながらお皿からカップに染料を移し、必要な量を作ります。

染料に筆糊を溶かし入れ、適度なとろみをつけたら完成。いよいよ染色です。

まずは片面塗っていきます。2色用意した染料を片面ずつ塗ったり、両面とも交互に塗ってみたり…。
この染料の塗り方・量によって完成したときの模様が変わってくるので、緊張しながら筆を進めます。

「もういいかな?」と思ったらラップでくるんで指で布を押して染料が浸みているかを確認します。

さらに染料を布にしみこませるために、足で踏んでいきます。
まずはラップでくるんだまま新聞紙にはさんで、踏みます。
その後ラップをはずして、再び踏んでいきます。余分な水分が浸み出て来て、新聞が濡れてくるので、
場所を変えたり、新聞を交換しながら、濡れなくなるまで踏みます。

次に、布の三つ編みをほどき、広げてドライヤーで完全に乾かします。
ここで初めて、染料がどんな模様を作ったのかが分かります。
思い描いた、イメージ通りの模様になっているのでしょうか…??

次に蒸し器に入れて、蒸気で染料を定着させます。
蒸し器に入れるため、新聞紙を挟みながら全員のストールをくるくる巻いていきます。

巻いた束をさらにタオルでくるんで、蒸し器に入れます。

蒸し器セット完了! このまま20分間蒸していきます。

この間、火の管理は先生にお任せして、絹の里の展示館で開催中の企画展を鑑賞してきました!
(展示の観覧料は別途必要です。)

20分後、蒸し器から取り出すと、ストールは染料に混ぜた糊のせいでゴワゴワになっています。
ぬるま湯ですすいでストールに付いている糊や余分な染料を流します。

あとは脱水してアイロンをかければ…

完成です!  今回は、みなさん、同じ「ウェーブ」の技法でストールを染めましたが、
それぞれに違った、世界にたった一枚しかない自分だけのストールになりました!!

レポートは以上です! 「絞り染」はいかがでしたか?ぜひお気軽に参加してみてください!!